都会で働く家庭医のつぶやき

大阪の診療所や中小病院で働く総合診療医です。少しでも多くの人に家庭医の仕事内容や考え方を知ってもらうために広報しています。大学の外にいるからこそできる研究があるをモットーに、気になったことを書いていきます。

呼吸音

連続性ラ音
楽音様の連続しているラ音のこと。
気道に狭窄が生じ、気流速度が増大。
気流と気道壁の相互作用で振動が発生。

① 低音性連続音(rhonchus)鼾様音
発生部位は、比較的太い気管支である。
250ms 以上持続する低音の楽音様のラ音。
気管支喘息、閉塞性肺疾患、気管支拡張症。
多音性 気管支喘息
② 高音性連続音(wheeze)笛様音
発生部位は、比較的細い気管支である。
400Hz 以上の高音の連続性のラ音のこと。
高音性連続音が聴取されると、気管支喘息
単音性 気管支喘息
③ スクウォーク(squawk)
吸気性の連続性ラ音、持続時間は短く約100ms。
過敏性肺臓炎、Wegener 肉芽腫症、気管支拡張症、
肺線維症、特発性間質性肺炎、慢性関節リウマチ等。
吸気で聴取する 気管支拡張症